まず確認|Edgeのカード情報は「確認・削除・保存停止」で操作が違う
Microsoft Edgeに保存されたクレジットカード情報を整理するときは、「内容を確認する」「保存済みカードを削除する」「今後の保存と自動入力を止める」「組織として機能を禁止する」のどれが目的かを先に決めると迷いにくくなります。
保存済みカードを消しただけでは今後の保存提案まで止まるとは限らず、反対に保存機能をオフにしただけでは既存のカードが消えるとは限らないため、目的に合う操作を選ぶことが大切です。
特に共用PCや会社の貸出PCでは、「カードを削除したから大丈夫」と考えるだけでは不十分な場合があり、その後も新しいカード情報を保存できる状態になっていないかまで確認する必要があります。
一方、自分だけが利用する個人PCでは、保存機能そのものを無効にする必要がなく、不要なカードだけを削除するほうが使い勝手を維持できることもあります。
この記事では、保存済みカードの確認から削除、保存停止、管理者向けの制御までを目的別に整理し、どの操作を選べばよいか判断できるように解説します。
Edgeの「お支払い方法」で管理できる情報
現在のEdgeでは、保存した支払い情報は設定内の「パスワードとオートフィル」から「お支払い方法」を開いて管理できます。 (support.microsoft.com)
ここでは保存済みカードの確認や編集、削除のほか、支払い情報の保存と自動入力に関する設定も確認できます。
カードを削除したい場合だけでなく、「どのカードが登録されているか分からない」「以前利用したカードが残っていないか確認したい」という場合も、まずこの画面を開くのが基本です。
Edgeの更新によって設定画面の名称や配置が変わる可能性はありますが、「お支払い方法」や「支払い方法の保存と入力」に相当する項目を探すという考え方は同じです。
メニューを探しても見つからない場合は、後述する設定ページのURLをアドレスバーへ直接入力する方法も利用できます。
端末保存とMicrosoftアカウント保存の違い
Edgeのカード情報は、利用中の端末に保存する場合と、Microsoftアカウントに保存して利用する場合があります。
端末に保存したカードは、その端末上のEdgeで再利用するための情報として扱われます。
Microsoftアカウントに保存したカードは、対応する設定や利用条件を満たす場合、別のデバイスのEdgeでも再利用できる仕組みです。 (support.microsoft.com)
そのため、カードを削除するときは「このPCだけから消したいのか」「Microsoftアカウント側の支払い情報も整理したいのか」を意識しておくと、想定外の影響を避けやすくなります。
たとえば、自宅PCとノートPCの両方で同じMicrosoftアカウントを利用している場合は、保存場所によっては一方で行った操作がもう一方の利用状況にも関係する可能性があります。
反対に、端末内だけに保存されているカードであれば、そのPC上の情報を整理するという考え方になります。
画面上の見え方だけでは保存先を判断しにくい場合もあるため、Microsoftアカウントにサインインしているか、ほかの端末でも同じカードが表示されているかなども確認材料になります。
削除・保存停止・管理者による禁止の違い
3つの操作は似ていますが、実際に変わる内容は異なります。
| 操作 | 主な目的 | 操作後の状態 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 保存済みカードを削除 | すでに残っているカードを消す | 対象カードが一覧から消える | 不要なカードを整理したい |
| 支払い方法の保存と入力をオフ | 今後の保存や自動入力を止める | 既存カードは残る場合がある | 個人PCや一時利用PC |
| 管理者ポリシーで無効化 | 利用者に機能を使わせない | 保存や自動入力を組織側で制御 | 共用PCや貸出PC |
特に間違えやすいのは、保存機能をオフにすれば保存済みカードも自動的に消えると思ってしまうケースです。
元記事で確認されているEdgeの動作では、「支払い方法の保存と入力」をオフにしても、すでに保存されているカードは一覧に残るため、不要なカードは別途削除します。 (jo-sys.net)
また、カードを削除しても保存機能自体がオンのままであれば、今後別のカードを入力したときに保存を提案される可能性があります。
つまり、「過去に保存した情報を消す操作」と「今後保存させない操作」は別々に考える必要があります。
会社や学校で管理するPCでは、利用者自身が設定を再びオンにできる通常設定ではなく、管理者ポリシーを利用したほうが運用目的に合う場合があります。
目的別に選ぶ操作
自分専用のPCで不要なカードだけを整理したい場合は、まず対象カードを確認して削除する方法が分かりやすいです。
今後もEdgeの自動入力を使いたいのであれば、保存機能そのものまで無効にする必要はありません。
共用PCで今後カード情報を残したくない場合は、保存済みカードの削除に加えて「支払い方法の保存と入力」もオフにしておくと目的に合います。
家族で共用しているPCの場合も、個人のカード情報が残っていると別の利用者から候補として見える可能性があるため、利用後の確認を習慣にすると安心です。
会社の貸出PCなどで利用者に設定を戻されたくない場合は、一般ユーザー向けのスイッチではなく管理者ポリシーによる制御を検討します。
短期間だけ使用する検証用PCや受付端末などでも、クレジットカード情報を保存する必要がない運用であれば、管理者側で保存機能を無効化しておくと管理しやすくなります。
Microsoft Edgeに保存したクレジットカード情報を確認する方法
Edgeに保存したクレジットカード情報は、「お支払い方法」の一覧から対象カードを選ぶことで確認できます。
削除する前にカードの下4桁や名義などを確認したい場合も、まず同じ画面を開きます。
複数のカードが登録されている環境では、削除対象を取り違えないためにも、一覧と詳細画面を確認してから操作することが重要です。
設定から「お支払い方法」を開く
Microsoft Edgeを起動し、右上の三点メニューから「設定」を開きます。
設定画面が表示されたら、「パスワードとオートフィル」を選択し、その中にある「お支払い方法」を開きます。 (jo-sys.net)
保存済みの支払い情報がある場合は、この画面の下部などにカードが一覧表示されます。
カード番号は一覧上ですべて表示されるとは限らないため、詳細を見たい場合は対象カードを選択します。
一覧ではカードブランドや番号の一部などが表示されることがあるため、複数枚を登録している場合は削除したいカードと一致しているかを確認します。
設定項目が見当たらない場合は、Edgeのバージョンによって表示場所が変わっている可能性があります。
その場合でも、「オートフィル」「お支払い方法」「支払い情報」など、カード入力に関係する項目を探すと見つけやすくなります。
edge://settings/autofill/paymentMethodsから直接開く
設定画面の場所が分かりにくい場合は、Edgeのアドレスバーに「edge://settings/autofill/paymentMethods」と入力してEnterキーを押す方法があります。 (jo-sys.net)
この方法なら、設定メニューを順番にたどらなくても支払い方法の管理画面へ直接移動できます。
Edgeの設定画面が更新されてメニューの配置が変わったときにも、目的の画面へ移動しやすい方法です。
ただし、文字列を検索エンジンへ入力するのではなく、Edgeのアドレスバーへ直接入力して開きます。
管理対象PCではポリシーによって一部の項目が変更できない場合がありますが、設定状況を確認する目的では役立ちます。
確認したいカードを選択する
「お支払い方法」にカードが複数並んでいる場合は、末尾の番号やカード名などを見ながら確認対象を選びます。
不要なカードを削除するつもりで確認している場合でも、この段階ではすぐに削除せず、対象カードが合っているかを確認しておくと安全です。
特に同じブランドのカードを複数枚使っている場合は、見た目だけで判断せず、番号の一部や有効期限などを手掛かりにしてください。
有効期限切れのカードが残っている場合もあるため、新しいカードへ切り替えたあとに古い情報が残っていないか確認する用途にも使えます。
Windowsの本人確認後にカード情報を確認する
元記事の検証環境では、保存済みカードを開くとWindowsの本人確認が表示され、PINやパスワードなどのサインイン方法で認証する流れになっています。 (jo-sys.net)
認証が完了すると「支払い方法の編集」が開き、カード番号や名義、有効期限などの情報を確認できます。
これは、PCを操作できるだけの第三者が保存済みカードの詳細を簡単に表示できないようにするための確認と考えると分かりやすいです。
Windows HelloのPINや利用中のサインイン方法が必要になる場合があるため、本人確認に失敗する場合はWindows側のサインイン設定も確認してください。
会社管理PCでは認証方法や利用権限が組織ポリシーで決められていることもあるため、個人PCと同じ表示にならない場合があります。
カード番号・名義・有効期限・セキュリティコードの扱い
カード番号、名義、有効期限は、保存されている支払い方法の編集画面で確認できる場合があります。
セキュリティコードの扱いは保存方式によって混同しやすいため、少し注意が必要です。
元記事の検証ではEdge側に「セキュリティ コードを保存する」という設定があり、ローカル側で保存されたコードを確認できるケースが示されています。 (jo-sys.net)
一方でMicrosoftは、Microsoftアカウントにカードを保存する過程で使うCVVについて、カード承認のために使われるもののMicrosoftには保存されないと説明しています。 (support.microsoft.com)
「Edgeで見えるCVV」と「Microsoftアカウント側のカード検証で使われるCVV」を同じ仕組みだと思い込まず、利用中の保存方式と設定画面を確認することが大切です。
カード番号やセキュリティコードを確認できる環境では、周囲から画面を見られない場所で操作することも重要です。
共用スペースやオンライン会議中の画面共有では、意図せずカード情報が映り込まないようにしてください。
不要なカード情報を確認できたら、そのまま残しておくのではなく、必要性を判断して削除まで進めると管理しやすくなります。
Microsoft Edgeに保存したクレジットカード情報を削除する方法
不要なカード情報を消したい場合は、「お支払い方法」に表示されている対象カードから削除操作を行います。
削除そのものは難しくありませんが、Microsoftアカウント側で利用しているカードの場合は、ほかのデバイスでの利用にも関係する可能性があるため、保存先を確認してから進めると安心です。
また、削除したあとに自動的に元へ戻せるとは限らないため、必要なカードまで誤って削除しないように対象を確認しておきます。
削除する前にカードの保存先を確認する
削除前に確認したいのは、そのカードが現在の端末だけで使っている情報なのか、Microsoftアカウントを通じて利用している情報なのかという点です。
Microsoftは、ローカルデバイス保存のカードとMicrosoftアカウント保存のカードを別の保存方法として案内しています。 (support.microsoft.com)
普段ほかのPCやスマートフォンでも同じカードを使っている場合は、削除後に再登録が必要になる可能性を考えてから操作してください。
「会社PCだけから消したい」「古いPCだけ整理したい」という場合は、Microsoftアカウント全体のカードを消す必要があるかを特に確認します。
逆に、すでに解約したカードや今後使わないカードを整理する場合は、ほかの端末やアカウント側にも不要な情報が残っていないか確認すると管理しやすくなります。
削除したいカードのメニューを開く
Edgeの「お支払い方法」を開いたら、削除したいカードの右側にあるメニューを開きます。
元記事の検証画面では、カード右端の三点メニューから「削除」を選ぶ流れになっています。 (jo-sys.net)
カードが複数ある場合は、下4桁などを見て削除対象を取り違えないように確認してください。
有効期限が近いカードと更新後の新しいカードが両方残っている場合は、どちらを現在利用しているかを確認してから削除します。
カード名義や有効期限まで確認できる場合は、番号の一部だけでなく複数の情報を照合すると間違いを防ぎやすくなります。
カード情報を削除する
「削除」を選択すると確認画面が表示されるため、内容を確認して削除を確定します。
削除後に元へ戻す前提で進めるのではなく、今後も必要なカードかどうかを確認してから確定するのが安全です。
一時的に自動入力だけを使いたくない場合は、カードそのものを削除するのではなく、保存と入力の設定をオフにする選択肢もあります。
そのため、「カードを完全に一覧からなくしたい」のか「自動入力を使わないだけでよい」のかを先に整理しておくと操作を間違えにくくなります。
削除後にカード一覧を確認する
削除が終わったら「お支払い方法」の一覧へ戻り、対象カードが表示されていないことを確認します。
保存していたカードが1枚だけだった場合、元記事の検証では「支払い方法が保存されていません」という表示に変わることで削除完了を確認できました。 (jo-sys.net)
複数枚登録している場合は、削除したカードだけが一覧から消えているか確認します。
共用PCでは、目的のカードを1枚消しただけで終わらず、ほかに自分のカードが残っていないかも確認しておくと安心です。
削除後も同じカードが表示される場合は、Microsoftアカウント側の保存情報や同期状態も確認する必要があります。
Microsoftアカウント保存のカードを削除するときの注意点
「このPCだけからカードを消したい」という目的であれば、同期やアカウント側の支払い情報まで削除する必要があるのかを先に確認してください。
逆に、もう使わないカードをMicrosoftアカウント全体から整理したい場合は、Edge内の表示だけではなくMicrosoftアカウントの支払い方法も確認すると整理しやすくなります。
同じMicrosoftアカウントを複数端末で利用している場合は、削除後にほかのPCでカードが利用できなくなる可能性も考えておきます。
業務用PCと私物PCで同じMicrosoftアカウントを使っている環境では、どの範囲のカード情報を整理するのかを決めてから削除してください。
特定の1台だけを手放す目的であれば、カード削除だけでなく、そのPCからMicrosoftアカウントやEdgeプロファイルをどう扱うかも別途確認する必要があります。
Microsoft Edgeにクレジットカード情報を保存させない方法
今後Edgeにカード情報を保存させたくない場合は、「支払い方法の保存と入力」に相当する設定をオフにします。
これは保存済みカードを削除する操作とは別なので、「既存カードを消す」と「これから保存させない」を必要に応じて組み合わせます。
特に共用PCでは、保存済みカードだけを削除しても、次回利用時に新しいカードを再び保存してしまう可能性があるため、保存設定まで確認すると安心です。
「支払い方法の保存と入力」をオフにする
Edgeの設定から「パスワードとオートフィル」を開き、「お支払い方法」へ進みます。
「支払い方法の保存と入力」のスイッチをオフにすると、カード情報の保存提案や自動入力に関する機能を止める方向の設定になります。 (jo-sys.net)
名称は更新によって「お支払い情報を保存して入力する」などと表示される場合があるため、意味が近いトグルを確認してください。
設定を変更したあとは、スイッチがオフになっていることを画面上で確認します。
個人PCで自動入力を便利に使っている場合は、この設定をオフにすると次回以降の支払い入力が手間になるため、必要性を考えてから変更してください。
共用PCや一時利用PCでは、利便性よりもカード情報を残さないことを優先したい場合が多いため、オフにするメリットが大きくなります。
保存機能をオフにしても既存カードは削除されない
保存機能をオフにしても、すでに「お支払い方法」に登録されているカードが自動的に削除されるわけではありません。
元記事でも、スイッチをオフにした後に既存カードは残るため、不要な場合は個別に削除する必要があると確認されています。 (jo-sys.net)
共用PCを整理するときは、設定スイッチだけを確認して終わらず、保存済みカードの一覧も必ず確認してください。
この違いを理解していないと、「保存をオフにしたからカードも消えたはず」と思い込み、実際にはカード情報が残ったままになる可能性があります。
反対に、保存済みカードだけを削除して保存機能をオンのままにすると、次回利用時に再びカードを保存する可能性があります。
既存データと今後の動作を別々に確認することがポイントです。
保存済みカードも不要なら個別に削除する
今後の保存を止めたいだけなら設定変更で足りますが、端末内に残っているカード情報までなくしたい場合は個別削除も必要です。
たとえば、一時的に借りたPCで買い物をしたあとにカードを残したくない場合は、「保存済みカードを削除する」と「今後の保存を止める」を別々に確認します。
家族共用PCでも、自分のカードが不要になったのであれば、保存停止だけでなくカード一覧から個別に削除しておくほうが確実です。
一方、自分専用PCで今後も同じカードを使う予定があるなら、カードを残したまま保存設定だけを変更する選択肢もあります。
目的に合わせて、「データを消す必要があるか」と「機能を止める必要があるか」を分けて判断してください。
セキュリティコードや関連する支払い設定も確認する
元記事の検証では、「支払い方法の保存と入力」をオフにすると「セキュリティ コードを保存する」も連動して操作できない状態になっています。 (jo-sys.net)
カード番号だけでなく、支払いに関連する設定全体を見直したい場合は、同じ画面にある関連項目も確認しておくと安心です。
ただし、Microsoftアカウントへ保存するカード情報と端末側で利用する設定では扱いが異なるため、CVVの保存について一律に判断しないようにします。
設定変更後は、実際の買い物サイトでカード保存の提案が表示されるかを無理にテストする必要はありません。
まずEdgeの設定画面で目的のスイッチがオフになっていることを確認すれば、基本的な設定確認としては十分です。
Microsoft Edgeのクレジットカード情報の保存を禁止する方法【管理者向け】
共用PCや貸出PCでは、利用者自身が通常の設定スイッチを再びオンにできるため、組織として保存機能を禁止したい場合は管理者ポリシーを使います。
Microsoft Edgeには支払い方法のオートフィルを制御する「AutofillCreditCardEnabled」というポリシーが用意されています。 (learn.microsoft.com)
一般利用者が一時的に保存を止める設定とは目的が異なり、複数台のPCで同じルールを維持したい場合や、利用者が勝手に設定を戻せないようにしたい場合に適しています。
通常設定と管理者ポリシーの違い
通常の「支払い方法の保存と入力」は、そのPCを使う利用者が自分で変更できる設定です。
一方で管理者ポリシーは、組織や端末管理者がEdgeの動作を制御するための仕組みです。
個人所有PCで自分だけが使う場合は通常設定でも十分ですが、共用端末では利用者が再度オンにできることが運用上の弱点になります。
たとえば、受付端末や研修用PC、短期貸出PCなどでカード保存を禁止したい場合は、利用者の判断に任せるより管理者側で統一したほうが設定漏れを防ぎやすくなります。
一方で、管理者ポリシーはPCや組織全体の運用に関係するため、一般利用者が個人判断で変更するものではありません。
AutofillCreditCardEnabledポリシーを無効にする
Microsoftのポリシー資料では、AutofillCreditCardEnabledを無効にすると、Edgeは支払い方法の候補表示、自動入力、新しい支払い情報の保存を行わない動作になります。 (learn.microsoft.com)
WindowsではMandatoryのレジストリパスとして「SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge」が案内され、値の名前は「AutofillCreditCardEnabled」、種類はREG_DWORDです。 (learn.microsoft.com)
元記事では管理者権限のターミナルから「reg add “HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge” /v AutofillCreditCardEnabled /t REG_DWORD /d 0 /f」を実行する例が紹介されています。 (jo-sys.net)
レジストリはWindows全体の設定に影響するため、意味を理解できない状態で個人利用者が試す操作ではなく、管理対象PCで管理者が実施する作業として扱ってください。
組織で多数のPCを管理している場合は、1台ずつ手作業で設定するより、既存の管理手段にポリシーを組み込むほうが運用しやすいこともあります。
どの配布方法を使う場合でも、重要なのは「AutofillCreditCardEnabledを無効にする」というポリシーの意味を理解して適用することです。
Mandatory設定とRecommended設定を使い分ける
Microsoftの資料では、AutofillCreditCardEnabledはMandatoryとRecommendedの両方を利用できます。 (learn.microsoft.com)
Mandatoryは組織側の設定として強制する用途に向き、Recommendedは既定値を提示しながら利用者側の変更を許す用途に向きます。
WindowsのRecommended用レジストリパスは「SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge\Recommended」と案内されています。 (learn.microsoft.com)
| 設定方法 | 利用者による変更 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 通常設定 | 変更できる | 個人PC |
| Recommended | 利用者が変更できる | 初期値だけ組織でそろえたい |
| Mandatory | 原則として利用者側で変更できない | 共用PCや貸出PCで禁止したい |
「おすすめ設定としてオフにしたい」のか、「利用者にオンへ戻させたくない」のかによって選ぶ設定が変わります。
会社のセキュリティルールとしてカード保存を禁止するのであれば、Recommendedでは目的を満たせない場合があるため注意してください。
edge://policyでポリシーの適用状態を確認する
設定後はEdgeを再起動し、アドレスバーに「edge://policy」と入力してポリシーの適用状況を確認します。
元記事の検証では「AutofillCreditCardEnabled」が一覧に表示され、値がfalse、状態がOKになっていることで適用を確認しています。 (jo-sys.net)
レジストリへ値を書き込んだだけで作業完了とせず、Edge側がポリシーを認識しているかまで確認するのが重要です。
設定が一覧に表示されない場合は、入力したポリシー名や設定場所、Edgeの再起動状況などを確認します。
複数のポリシーが適用されている会社PCでは、対象ポリシーだけでなく競合する設定がないかを管理者側で確認することも必要です。
会社管理PCで変更できない場合は管理者に確認する
Edgeに「組織が管理」などの表示があり設定スイッチを変更できない場合は、会社や学校の管理ポリシーが適用されている可能性があります。
その場合は一般利用者がレジストリを削除して解除しようとせず、組織の管理者や情報システム担当へ確認してください。
設定を変更できないこと自体が不具合とは限らず、意図的なセキュリティ設定である可能性があります。
特に業務端末では、支払い情報の保存禁止が社内ルールとして設定されている場合もあります。
利用者側で無理に解除すると組織の管理方針と食い違う可能性があるため、まず「edge://policy」で状態を確認し、必要なら管理者へ相談する流れが適切です。
保存先・同期・削除で失敗しやすいポイント
Edgeのカード情報を整理するときに失敗しやすいのは、操作手順そのものより「どの範囲に保存されている情報を操作しているのか」を確認しないまま進めることです。
保存先、同期、削除対象の違いを分けて考えると、必要なカードまで消したり、消したつもりのカードが残ったりする失敗を減らせます。
また、履歴やCookieの削除と支払い情報の削除を同じものとして扱わないことも重要です。
端末保存とMicrosoftアカウント保存では利用範囲が異なる
Microsoftは、カードをローカルデバイスに保存する方法とMicrosoftアカウントに保存する方法を分けて案内しています。 (support.microsoft.com)
ローカル保存は主にその端末上のEdgeで使うための情報であり、Microsoftアカウント保存は対応条件を満たす環境でほかのデバイスでも再利用できます。
そのため、カードを削除するときは「情報をどこからなくしたいのか」を決めておく必要があります。
古いPCを処分するために整理するのであれば、そのPC上のカード情報だけを消したいケースがあります。
一方、解約済みカードを整理したいのであれば、Microsoftアカウントを含めて今後使わない情報を確認したほうがよい場合があります。
保存場所が分からない状態で削除を繰り返すより、ほかのデバイスで同じカードが利用できるかなどを確認してから進めるほうが安全です。
「保存をオフ」と「カード削除」は別の操作
保存をオフにする操作は、今後の保存提案や自動入力を止めたいときに使います。
カード削除は、すでに保存されている特定のカード情報を一覧から消したいときに使います。
共用PCを次の人へ渡す前など、既存カードも今後の保存も両方避けたい場面では、この2つをセットで確認する必要があります。
自分専用PCでカード情報だけ整理したい場合は、削除だけ行い、保存機能はそのまま使い続ける選択もできます。
逆に、カードを残したまま自動入力だけ止めたいのであれば、削除せず保存設定をオフにする方法が適しています。
この違いを理解しておくと、必要以上に設定を変えたり、消す必要のないカードまで削除したりする失敗を防ぎやすくなります。
履歴やCookieの削除とカード情報の削除を混同しない
閲覧履歴やCookieを消しただけで、カード情報まで必ず削除されるわけではありません。
Microsoftの案内では、閲覧データの削除項目に「Autofill form data」があり、フォームやカードの情報は閲覧履歴やCookieとは別の種類として扱われています。 (support.microsoft.com)
閲覧データをまとめて削除するときは、どの項目にチェックを入れているかを確認し、カードだけを確実に消したい場合は「お支払い方法」からの個別削除も確認すると安全です。
同期をオンにした状態で同期対象データを削除すると、同期しているデバイス側にも影響する場合があるため、削除範囲にも注意してください。 (support.microsoft.com)
ブラウザーを軽くする目的でキャッシュだけを削除した場合と、オートフィル情報まで削除した場合では結果が異なります。
「閲覧データを削除したからカードも消えているはず」と思い込まず、最終的には「お支払い方法」を開いて確認するのが確実です。
共用PCでは保存設定と保存済みカードの両方を確認する
共用PCでは、カードを1枚削除しただけで作業完了と考えず、ほかのカードが残っていないかも確認してください。
そのうえで「支払い方法の保存と入力」がオンのままだと、次回の買い物で再びカードが保存される可能性があります。
利用者が自由に設定を変更できるPCなら通常設定、組織として設定を固定したいPCなら管理者ポリシーというように、管理方法も使い分けます。
家族共用PCでは利用者全員が設定変更できることも多いため、カード保存を避けたい場合は使い方のルールも決めておくと安心です。
会社の共用PCでは、利用者への注意だけに頼らず、端末設定やポリシーで禁止するほうが継続的な対策になります。
また、PCを別の利用者へ引き渡す場合は、カード情報だけでなくEdgeプロファイルやMicrosoftアカウントのサインイン状態も別途確認してください。
Microsoft Edgeのクレジットカード情報に関するよくある質問
最後に、Edgeのクレジットカード情報を確認・削除・保存停止するときに迷いやすい点をまとめます。
画面の見た目が異なる場合でも、「保存済みカードの場所」「保存と削除の違い」「Microsoftアカウントとの関係」の3点から考えると整理しやすくなります。
設定画面が記事のスクリーンショットと少し異なっていても、目的に合う項目を探しながら確認してください。
保存をオフにしたのにカード情報が残っているのはなぜ?
「支払い方法の保存と入力」をオフにする設定は、今後の保存や自動入力を止めるためのもので、既存カードを削除する操作ではないためです。 (jo-sys.net)
すでに保存されているカードも不要であれば、「お支払い方法」の一覧から対象カードを個別に削除してください。
共用PCでは、「保存停止」と「保存済みカードの削除」の両方を確認するのがポイントです。
反対に、自分専用PCでカードを残しておきたいのであれば、保存停止だけ行い、登録済みカードを残しておく選択もできます。
カードを削除するとほかのPCからも消える?
カードがローカルデバイスだけに保存されているのか、Microsoftアカウントに保存されているのかによって考え方が変わります。
Microsoftアカウントに保存したカードは対応する環境で複数デバイスから利用できるため、削除前にほかの端末で使っていないかを確認してください。 (support.microsoft.com)
このPCだけを整理したい場合は、同期状態やMicrosoftアカウント側の支払い情報まで削除する必要があるかを先に確認すると安全です。
自宅PCと会社PCなど複数の端末で同じMicrosoftアカウントを使っている場合は、特に削除範囲を確認してください。
Edgeの履歴やCookieを削除すればカード情報も消える?
履歴やCookieとカード情報は同じ種類のデータではないため、履歴やCookieだけを選んで削除してもカード情報は削除対象になりません。 (support.microsoft.com)
Microsoftの閲覧データ削除では、カードを含むフォーム入力情報が別項目として用意されているため、何を削除するかを選択する必要があります。 (support.microsoft.com)
カード情報を確実に確認したい場合は、閲覧データ削除だけに頼らず、「お支払い方法」を開いて一覧を確認してください。
「キャッシュを削除した」「Cookieを削除した」という操作と「カード情報を削除した」という操作は分けて考えるのが安全です。
「組織によって管理されています」と表示されて変更できない場合は?
会社や学校から支給されたPCでは、Edgeのポリシーによって支払い情報の設定が固定されている可能性があります。
アドレスバーで「edge://policy」を開くと、Edgeが認識している管理ポリシーを確認できます。
AutofillCreditCardEnabledなどのポリシーが適用されている場合は、利用者自身で解除せず、管理者へ確認してください。
会社PCで設定変更できないからといって、必ずしもEdgeの不具合とは限りません。
組織側が意図的に支払い方法の保存や自動入力を禁止しているケースもあるため、まず管理ポリシーの有無を確認します。
共用PCや譲渡前のPCでは何を確認すればよい?
まず「お支払い方法」を開き、不要なカードが一覧に残っていないかを確認します。
次に、今後そのPCでカードを保存させたくない場合は「支払い方法の保存と入力」も確認します。
Microsoftアカウントへサインインしている場合は、そのPCだけを整理したいのか、アカウント側の支払い情報まで整理したいのかも確認してください。
PC自体を譲渡する場合は、カード情報だけでなくWindowsのユーザーアカウントやブラウザープロファイルの扱いも別途確認する必要があります。
特に第三者へPCを渡す場合は、カード削除だけで作業完了とせず、Edgeへのサインイン状態や保存されたパスワードなど、ほかの個人情報も別項目として確認することが大切です。
削除したカード情報は元に戻せる?
元記事の検証では、Edgeから削除したカード情報をその場で元に戻す機能はないと案内されています。 (jo-sys.net)
再び必要になった場合はカード情報を入力して保存し直すことになるため、削除前に今後も使うカードかどうかを確認してください。
特にカード番号をすぐ確認できない状況では、誤って必要なカードを削除すると再登録に手間がかかります。
複数枚のカードが登録されている場合は、削除前に下4桁や有効期限などを確認し、対象を取り違えないことが重要です。
不要になったカードであることを確認できれば、削除後に「お支払い方法」の一覧へ戻り、対象カードが消えていることまで確認して作業を完了します。

