子どもに聞かれて困る「17cmってどのくらい?」
子どもに「17センチってどのくらい?」と聞かれると、頭の中で急に定規を探してしまうことがあります。まずは落ち着いて、17センチ=17センチメートルという長さの単位だと簡単に伝えましょう。そのうえで、身近な物に置きかえると、子どもはすっとイメージできます。
この記事では、家の中にある物や手の大きさ、よく見る文房具や食品を使って、17cmを感覚で説明する方法をまとめます。すぐに答えられる短い言い方、実際に測って確かめるコツ、遊びながら覚えるアイデアも紹介します。危ない道具(刃物や熱い器具など)は触らず、見せるだけにするなど、安全面にもふれます。
まずの結論としては、「おとなの手のひらの横幅より少し短いくらい」「15cmの定規より指1本分くらい長い」が、パッと伝えやすい言い方です。ここから先で、よりくわしく見ていきましょう。
よくある質問「まず何から説明すればいい?」
最初に単位の名前(センチメートル)と数(17)をセットで言い、そのあとに身近な1つの基準を示します。たとえば「17センチは、手のひらの横の幅より少し短いくらいだよ」。短い一言→具体例→必要なら実物で確認、の順が分かりやすい流れです。
まずはざっくりイメージ!17cm=このくらいのサイズ
イメージの入り口として、最初に覚える基準を1つ決めると会話が楽になります。おすすめは「おとなの手のひらの横幅より少し短いくらい」。手はいつでも使えるので、外出先でも説明できます。ただし手の大きさには個人差があるため、「だいたい」「くらい」を添えると安心です。
ほかにも、A6サイズのノートの短い辺(105mm)を少し長くした感じ、折りたたみ傘の短い骨の長さ、細長いバナナ1本分くらい、なども入り口の比喩として使えます。ただし複数の例を一度に並べすぎると、かえってぼやけるので、まずは1つを“基準アイテム”に決め、他は補足として足していきましょう。
身近なアイテムのざっくり感覚は次の表のようになります(製品によって差があります)。
| アイテム | おおよその長さ | 17cmとの関係 |
|---|---|---|
| 大人の手のひら横幅 | 16〜19cm | 近い、少し前後する |
| 15cm定規 | 15cm | 17cmは指1本分ほど長い |
| A6ノートの短辺 | 10.5cm | 17cmは短辺よりかなり長い |
| スマホ長辺(中型) | 14〜16cm | 17cmは少し長い |
| 菜箸の先端側 | 15〜20cm | 17cmは短めの菜箸の先端と近い |
このような“ひと目の目安”を1つ覚えておくと、日常会話で困りにくくなります。
よくある質問「手の大きさは人によって違うけど大丈夫?」
だいたいの感覚を伝えるのが目的なので問題ありません。子どもの手、大人の手で違いを見比べること自体が学びになります。必要なら、あとで定規やメジャーで実測して確認しましょう。
実際に測れる!家の中で17cmを感じるもの
「見て終わり」ではなく、実際に測ってみると記憶に残ります。家の中には、17cm前後を確かめやすい物がいくつもあります。
- 定規:15cm定規+指1本分(約2cm)で17cmに近づける遊び方ができます。
- A4コピー用紙:短辺21cm、長辺29.7cm。短辺から4cmくらい引くと17cmのイメージ。折り目をつけて目印にしてもOKです。
- A6ノート:短辺10.5cm、長辺14.8cm。短辺を1枚+もう少し、という言い方ができます。
- スマホ:機種によりますが、長辺が14〜16cmのものが多く、17cmはそれより少し長いと説明できます。
- キッチン用品:短めの菜箸や計量スプーンの柄の一部など、直線部分で近い長さを見つけられます(触るのは安全な物だけ)。
- 文房具:ペン本体の長さはおよそ14〜16cmが多め。キャップを入れると17cmに近いものもあります。
定規が手元にないときは、身の回りで「基準となる長さ」を作るのがコツです。次のアイデアが役立ちます。
- 爪先から第1関節までの指の長さを測っておく(人差し指で約2〜3cm)。これを“指1本分”として使う。
- 糸やひもを使い、17cmの目印を結んでおく。持ち歩けば、どこでも当てられます。
- 紙テープに17cmの印をつけてペンに巻いておく。外出先でもすぐ示せます。
よくある質問「定規がなくても近い長さを作る方法は?」
15cm定規がなくても、A4紙の短辺(21cm)から折って4cm分を差し引くと、17cmに近い帯が作れます。ひもや紙テープに一度印をつけておけば、次からは当てるだけで再現できます。
遊びながら覚える!子どもと一緒に17cmを学ぶアイデア
遊びの形にすると、数字が苦手でも楽しく覚えられます。家にある物でできる簡単な活動をいくつか紹介します。
- さがしものゲーム:家の中で「17cmに近い物」を3つ見つける。見つけたあとで定規で確かめる。
- ならべてくらべる:15cm、17cm、20cmの“帯”を紙で作り、机の上で並べる。見た目の違いを目で感じる。
- 工作:厚紙で17cmの紙定規を作る。表にメモリを書き、裏に「指1本分=約2cm」などのヒントを書く。
- 料理ごっこ:きゅうりやにんじんの模型(ねんどなど)を17cmにのばして、長さの違いを比べる。実際の調理では刃物や熱い器具は使わず、触らないルールにする。
- 身体測定ごっこ:自分の前腕や足の一部を測って、17cmと比べる。違いを言葉にしてみる。
年齢に合わせて声かけを変えると定着しやすくなります。幼児には「これと同じくらいだね」、小学生には「15cmよりどれくらい長い?」など、比べる視点を足します。
よくある質問「年齢別のおすすめ遊びは?」
未就学児にはさがしものゲームや紙定規づくりが簡単です。小学校低学年は並べてくらべる活動が向いています。高学年は料理の模型づくりや、家の物の長さを表にまとめる活動まで広げられます。
17cmが意外と登場する日常シーン
日常生活の中で、17cm前後の長さに出会う場面は少なくありません。具体的なシーンを知っておくと、質問にすぐ返せます。
- 文房具:ペンケースの内寸や、はさみの全長がこのあたりに入ることがあります。刃物は見せるだけにし、触らないルールを徹底します。
- 持ち物:小さめのポーチ、メガネケースの長辺が15〜18cmくらいのものが多いです。
- 収納:引き出しの仕切りや小物トレーの奥行きが15〜20cm帯に入ることがあります。
- 料理:食材の長さ目安として、細長い野菜やパンの一切れなどで17cm前後を見かけます。調理中は安全第一で、子どもは見学だけにします。
- 学校生活:ノートや教科書はサイズが決まっています。17cmはB6やA6などの短辺・長辺と比べる材料になります。
似ている長さの違いも、表にすると分かりやすくなります。
| 長さ | どんな感じ? | 子どもへの言い方 |
|---|---|---|
| 15cm | 小学生の短い定規と同じくらい | いつもの短い定規と同じ |
| 17cm | 15cmより指1本分ほど長い | いつもの定規よりちょっと長い |
| 20cm | 手のひらよりしっかり長い | けっこう長いね、20まで数える長さ |
この3つを並べて見せると、17cmが中間より少し長めという位置づけが直感で伝わります。実際の物に当てて確かめると、さらに理解が深まります。
よくある質問「17cmと20cm、どう言い分ける?」
20cmは見た目の存在感が増し、手のひらより明らかに長い印象になります。子どもには「定規1本分よりずっと長いのが20cm、指1本ぶんだけ長いのが17cm」のように、差の言い方をセットで伝えると分かりやすいです。
まとめ:感覚で説明できるようになろう
いつでも使える即答テンプレを用意しておくと安心です。たとえば「17センチはね、手のひらの横より少し短いくらい。15センチの定規より指1本ぶん長いよ」。この一言のあとで、実物に当てて確認できると、理解が確かなものになります。
家庭での確認手順は次のとおりです。最初に基準を1つ決める→家の物で当てる→紙やひもで17cmの目印を作る→時間があるときに遊びで定着させる。危ない道具は触らないルールを忘れずに共有しましょう。
うまく伝わらないときは、言い換えを増やします。「短い定規よりちょっと長い」「ペンよりちょっと長め」「スマホより少し長いくらい」など、子どもが知っている物で置きかえると理解が前に進みます。
よくある質問「数字が苦手な子への言い換えは?」
数そのものより、違いの幅を感じる言い方が有効です。「15より2大きい」「定規と同じ長さに、指1本分を足したくらい」などの言い方に置きかえると、スッと入ることがあります。時間をかけて何度も出会うことで、ゆっくり身についていきます。

